柏の丘陵地の平屋

所 在 地  :千葉県柏市
竣 工 年  :2023年1月
用  途 :一戸建て住宅
延べ 面積:105.20㎡
建築 面積:101.22㎡
構造/階数:木造2階建
構造 設計:深澤 大樹 氏
施   工:有限会社 島田建設
竣工 写真:中村 絵 氏

柏市東部の丘陵地にある、閑静な住宅街に建つ夫婦とふたりの幼児を持つご家族の住まいです。

この地に移る前に柏駅近くの建売住宅に住まれていたクライアントは、居住環境を変えたくてこの土地を購入され、当事務所を訪れて下さいました。

以前の住まいが2階建てだったことから当初は2階建を検討をしていたのですが、打ち合わせを重ねて行く中で平屋に興味を持たれ、プランニングをしてみたとろ2階建てよりも豊かな住環境を作れそうであることが分かり、その後は平屋へと方針を転換し設計を進めました

周囲の住宅街はほとんどが2階建てだったことから、平屋とした時に最も懸念されたのは周囲の住宅の2階部分からの視線でした。断面や模型などを駆使して周囲からの視線を遮れるように、屋根の形状や高さ、サッシの位置やサイズを調整していき、北側斜線にも配慮しつつ、最終的には高いプライバシーと日当たりを確保した中庭を作り、明るいリビング空間を作ることができました。中庭に面した浴室においても、周囲からの視線をしっかりと遮ることができ、中庭とつながりのある開放的な浴室となりました。

時代を反映してご主人用のリモートスペースを設けたり、それに呼応して奥様専用の小さなスペースを設けたり、リビングには大きな本棚を設けたりと、家族のプライベート空間を確保しつつ、住まいの中央に位置する中庭を介して家族の交流が生まれる、つながりを意識した住まいです。

周囲の2階建ての戸建て住宅に埋もれることなく、平屋でありながら存在感をしっかり出すことができたことも特徴のひとつです。

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