所 在 地 :東京都江戸川区
竣 工 年 :2020年12月
用 途 :戸建て住宅
延べ 面積: 78.67㎡
建築 面積: 47.67㎡
構造/階数:木造2階建
構造 設計:深澤 大樹 氏
施 工:(株)中野工務店
竣工 写真:中村 絵 氏
東京都江戸川区にお住いの、成人した娘さんお二人を持つご夫婦の住まいの建て替えです。
これまで親御さん家族と共に3世代で過ごしてきた鉄骨3階建ての住宅を、親御さんの逝去・相続を機に取り壊し、敷地分割した角地に「夫婦のセカンドステージを過ごす家」として計画しました。
お子さんたちは成人し、子育て(ファーストステージ)はひと段落。共働きを続けているものの自分たちの時間を大切にしたい。何より老後生活を送るにはまだまだ早いと感じさせるような、若々しい素敵なご夫婦の住まいです♪。
・夫婦の互いの時間を充実させつつ、共有する時間も作れる間取り
・古くからの家財道具は断捨離しつつ、必要なものは残せる収納力を持たせる
・コンパクトな住まいながら、プライバシーは守り、中庭から自然採光を積極的に取り込んだ四季を感じる住まい
・「自分たちの老後や娘の帰省(サードステージ)」を見据えた可変的で柔軟な空間構成
をコンセプトに設計しました。
1階にはLDKと将来介護が必要になった時のための個室を配し、2階には夫婦それぞれが自分の時間を楽しむために別々の個室を用意しました。
建築面積が15坪に満たないやや狭い住宅ではありますが、吹き抜けやロフトなど上下階をつなぎ空間を有効活用することで大きな気積を作り豊かな空間としました。
また屋根のかけ方を工夫し、2階においてロフトも作れるような高さの部分と、頭がぶつかりそうなくらい天井が下がっている部分を作ることで空間に変化をつくり出しました。そしてそれら個室に室内共用部に向けた開口を設け空間をつなげることで視覚的変化も形成しました。
このように空間の変化を追求した結果、通風と採光において効果的な住まいとなり、室内の仕上げにおいても構造材の木を積極的に現し、自然素材を活かした安らぎのある住まいとなりました。
私たちデザインユニット初の共作となります。
建築設計ユニット KtM:神成建築計画事務所との協働